これってどうなん?
患者さんからの質問にお答えします
乳歯の神経を取ると永久歯の神経はどうなるのですか?
乳歯が抜けた後に永久歯が生えてきますので、乳歯と永久歯を関連づけて考える方がいらっしゃますが、乳歯とその後に生えてくる永久歯はまったく別の歯です。
したがって、乳歯の神経を取っても後続の永久歯の神経には何ら影響なく、ちゃんと神経のある歯が生えてきます。
しかし、乳歯がひどい虫歯で神経も死んでしまい、治療もされないままずっと放置されていると、後続永久歯のエナメル質の成長に影響を与え、不完全なまま生えてくることもあります。
ですから、永久歯に影響がないからと安心しないで、乳歯の神経を取らなければならないほどの虫歯にならないように気をつけましょう。
神経をとったはずの歯がまた痛くなるのはなぜですか?
歯の神経を取るということは「歯の”内部”にある神経をとる」ということです。
歯の周囲の歯ぐき・歯根膜(歯と骨の間になるクッション作用のある組織)・骨にある咬む圧力や痛みを感じる神経はそのまま残っています。
ですから神経を取った歯は冷たいものや甘いものがしみるような痛みは2度と感じなくなりますが、その歯の周囲に炎症が起こった場合には、ズキズキする痛みや熱いものがしみる痛み、ものを咬んだときの痛みなどを感じるのです。