これってどうなん?

患者さんからの質問にお答えします

親知らずが生えてきました。抜かないといけないのでしょうか?


親知らずも他の歯となんら変わりのない歯で、決していらない余分な歯というわけではありません。

しかし、昔に比べて顎の小さい方が増えてきているために、親知らずが正しく生えることができず、結果的にひどい虫歯になってしまったり、歯ぐきが頻繁に腫れるようになってしまったりすることも増えてきています。

また、はみがきがうまくできない位置に生えてしまうと、親知らず自体だけでなくその手前の歯を大きな虫歯にしてしまい、被害が大きくなることもあります。

したがって、必ず抜かなければいけないとは言えませんが、抜くことになる可能性は高いと思います。

最近は、顎が小さいために、親知らずのもうひとつ手前の歯が親知らずのような生え方をする例も増えてきています。

そう考えると未来の人間の歯がどんなことになってしまうのか、少し心配です。

歯を抜きました。抜いた所の治療はどうなるのでしょうか?


歯が抜けたところの治療方法は大きく分けると3種類あります。

ブリッジ、入れ歯、インプラントです。

ブリッジは抜けた部位の両隣の歯を削って、抜けた部分を含めた3本(もしくは4、5本)の歯が連結されたものを削った歯にセメントつける方法です。

入れ歯は歯を新たに削ることなく、抜けた歯の両隣の歯に人工の歯を留め金で固定する方法です。

インプラントは抜けた部分の骨にチタン製の人工歯根を埋め込み、その人工歯根にかぷせを固定する方法です。

それぞれの方法に一長一短があります。

どの方法で治療するかは抜けた部位の噛み合わせや骨の量、隣の歯の状態などいろいろ考慮し、また患者さんの緊急度、恐怖心、経済状態、健全な歯を削ってもいいかどうかなどという要素も考慮しなければいけません。

歯科医師とよく相談して現状で最もふさわしい治療法を選択するようにするのがよいと思います。